「あっ……そういや知らなかったね」

と璃子が言うと
三浦南朋が口元に手を当てながら

「……あのさ、
俺、夏は大会近くてほぼ毎日部活なんだけど
絶対時間作るから…………」

と目を泳がせながら言う

“会いたい”と素直に言わない三浦南朋に
璃子は思わずふふっと笑ってしまった


すると
“っんだよ“と睨んできたので

「うんっ!わかった!
連絡する!いや、しまくる!」

と言うと三浦南朋は愛しそうに目を細め
璃子の頭を撫でながら


「……俺これから部活だから。
気を付けて帰れよ。」

じゃ、とそそくさと教室を出ていった


璃子は待っている廊下で待っている恭子の元へ向かいながら

“何て言うか、俺様のツンデレ……?”

と1人納得しうんうんと頷いた