「……はぁ、これで良かったんだよな」

とボソッと呟いていると


全く…あんたは……
と聞こえ振り向くと恭子がいた


「ノムはお人好しなのよ。
まぁ、あんたみたいな物好きが逆に好きなのもいるわよ」

とノムの背中を擦る

実際、合コンの時も練習試合の時も
2人の仲を取り持っていたのはノムだったのだ


そんな恭子に
“バレてたのか……”と恥ずかしくなり

「はぁ……いんのかな。
こんな俺の事、好きになる物好き……」


と呟くと恭子が
“……いるわよ”と言うのでえっ、と見ると


「ここに、1名。」

と片手を上げて勝ち誇ったように言う恭子に
ノムはかーっと顔を赤らめる



ーーーそんな2人が結ばれるのは、
もう少し後のお話……