僕の

声が響いた。

キッチンに

君は居ない。

日曜日のお昼に

君は居ない。

一週間前

君はトラックに轢かれてしまった。

トラックの運転手は飲酒運転だったらしい。

腹が立った。

だけど

なんか、死んだとかきっと嘘だなって思って。

僕は普通に会社に行って

普通に笑って普通に泣いて

普通の僕のままで

周りの人にご愁傷様ですとか言われても

なんのこと?って感じで

でも、やっぱり

君がいないことがじわじわってわかってきて

あー、いないなぁってなって

でも死んじゃったなんて思わなくて

この世のどこかにいるんだなぁって思って

きっと、僕にあきれちゃってるだけなんだろうなぁって

帰ってくるんだろうなぁって

でも帰ってこなくて

僕は1人で

自分で作った不味いチャーハンを口に運んで

涙が出て

わからなくて

日曜日の今日になって

キッチンに向かって

話しかけるけど

返事はない

僕の頭の中は真っ白でからっぽで

君がいないと満たされなくて

君といたくて

君が好きで