「伯父さん、まだ内定を保留にしていること心配していたぞ」
二か月近く前に僕は地元の伯父さんの経営している会社の面接を受け、見事に内定を貰っていた。
伯父さんといえど、地元ではそれなりの会社なので文句など何一つつけようがないのだが、僕はまだ返事を保留にしたままだった。
「いくら自分の伯父さんの会社だからって、普通は二か月も待ってくれないし、これから先も待ってくれないぞ」
そのことは自分でも分かっている。
甘えているとさえ思っている。
それでも、自分の中でまだ答えが出せないでいたのだ。
「カメラマン、迷っているんだろ」
その言葉に遠くに向けていた視線が目の前に戻ってきた。
そして、そのまま親友へと向けられた。
「な、なんで」
「いや、随分前に木ノ内さんがお前がカメラマンになれたら、みたいな話をしていたのを思い出してさ」
いつもなら何事もないようにふざけてじゃれ合えるかもしれないが、だけど、事実を突かれてしまった僕にはそんな気にはなれずに言葉を失ってしまった。
そのことに対して、一体、僕はどれだけ悩んだことだろうか。
二か月近く前に僕は地元の伯父さんの経営している会社の面接を受け、見事に内定を貰っていた。
伯父さんといえど、地元ではそれなりの会社なので文句など何一つつけようがないのだが、僕はまだ返事を保留にしたままだった。
「いくら自分の伯父さんの会社だからって、普通は二か月も待ってくれないし、これから先も待ってくれないぞ」
そのことは自分でも分かっている。
甘えているとさえ思っている。
それでも、自分の中でまだ答えが出せないでいたのだ。
「カメラマン、迷っているんだろ」
その言葉に遠くに向けていた視線が目の前に戻ってきた。
そして、そのまま親友へと向けられた。
「な、なんで」
「いや、随分前に木ノ内さんがお前がカメラマンになれたら、みたいな話をしていたのを思い出してさ」
いつもなら何事もないようにふざけてじゃれ合えるかもしれないが、だけど、事実を突かれてしまった僕にはそんな気にはなれずに言葉を失ってしまった。
そのことに対して、一体、僕はどれだけ悩んだことだろうか。



