いつからだろう・・・



彼女のことは好きだ。



だけど、僕の遥か前を進もうとしている彼女に引け目を感じるようになってしまったのは。

彼女はこれからもっと大きな舞台に上がり、きっと多くの人に名前と顔を覚えられるだろう。

彼女を幸せにできるのは僕ではない。

彼女と僕では明らかに、世間の天秤は釣り合っていない。



いつからだろう・・・



そんなことばかり考え、彼女に遠慮をするようになっていったのは。