直が友達に言ったんじゃないか、そもそも見てた人がいるんじゃないか
と、学校に行くまでドキドキが止まらなかった。
瀬流がいつものように話しかけてきたけど、あたしの耳にはなにも入ってこなかった。



そもそもわたしはなにかやましいことしたわけじゃないし、そんな気にすることもないよね。うん！そうだよ、気にしない気にしn…いやいやいやいや！でもでもっ男子ってスッゴく痛いんだよね…？やっぱり謝るべき？でも、別に悪いことしたわけじゃ…いや、なくはないんだけどさ、謝るにしたってほら、その、タイミングとか？場所とか？だから、その、ブウブツブツブツブツ………



　　　　　　　　　＊＊＊

「どうしたの？」

「ハッッッはいぃぃぃぃ！どどどどどうされました！？」

「美咲姫ちゃん、今日、なんか変だよ？どうしたの？」

「いやいやいやいや、なにも？なにもナイデスヨ？」

「……？」