あたしの前で、傘を取る直。
そして、直の後ろからあたしは手を伸ばす。


それは、一瞬の出来事だった。
何かにつまずき、あたしはガタンッと前のめりに。
あたしは何かに捕まらないと思いっきり傘に突っ込むと思い手近なものを掴む。

ん?


なんじゃこりゃ?

ん?ん?ん?

あぁ、直の体の一部か。

でもどこ?

少し上を向くと、真っ赤な顔の直が口をあんぐりとあけていた。