いつもは異性っていうだけで妙に意識しちゃって上手く話ができない私。 でも、白築くんが優しく、明るく相槌を打ってくれるおかげか、不思議といつも通りの私でいられた。 自然に笑顔になる。 白築くんが笑ってくれると、私も、嬉しかった。 ずっと楽しそうに笑っていてくれた白築くん。 いつのまにふたりの距離が近くなっていたんだろう。 「あっ、ごめん!」 ふいにぶつかった手に、白築くんが慌てて謝ってきた。 ……一瞬触れた指先に、胸がコトンと音をたてた。