恋は井戸から

ここでタイミング悪くお母様の登場。
床に散らばった水を見て、眉毛をつり上げ怒りの表情を浮かべる。

「これはどういうことなの!?リディ!」

「これはマリーが.....」

「あの子がこんなことするわけないでしょ!! あなたが鈍臭いだけでしょう!」

お母様はマリーのことなど信じてくれない。いつもマリーの見方をする。

「ったく使えない子ね。夕飯の準備までに終わらせなさい」

お母様のひどい言葉に目からジワリ、涙が滲み出る。
「....こんなことで泣くもんもんか!」

リディは腕で涙を拭い、サッサと手を動かし続ける。