「リディ!お部屋の掃除がまだじゃない!早くしなさい!!」

静かな部屋の中に怒り声が響く。

「はい、お母様!すぐにします」

ほうきと雑巾を手にパタパタと廊下を走るのは一人の少女。
少女の名前はリディ。
報われない可哀想な少女である。