大好きな君



さっきまでは怖かった隣も気にならなくなって授業中に当てられてもなんとか答えられて

やっぱり私は幸せなんだな、とか思う


世の中には私より不幸な人がたくさんいる
ってのは多分みんなが知ってるんだと思う

私だってそう思ってた


でも、不幸な人っていう概念を持つ私が一番不幸だって
今は思う


世の中バカばっかでこんなんじゃダメだよってみんな言うけど

私はそう思わない

こんななに食わない顔で授業に参加できて

学校から見渡せる空が綺麗で

友達ができて

ご飯が美味しくって

音が聞こえて

歌が歌えて



隣にこうしてやって来た七瀬だって


私は嬉しくてたまらない



この日常があるのが実はその“不幸な人”のおかげだって気づいた私は

どうにも出来てないけど

いつかその人達にありがとうって言ってもらえるようになるのが私の夢


だったりする




――~♪



世界が私を生んでしまったから
みんなには分からない音が溢れでて



世界がおもちゃ箱みたいだなー


なんてね