「はぁぁぁぁ!!!!終わった!!」




迎えにいって1時間半。
ゆりは伸びをしているが結局俺が手伝ったんだろうが!



「陸くんありがとう!
陸くんが行きたいとこどっかある?」




嬉しそうに聞いてくるゆりに




「えー、どこでもいい」




と素っ気なく返してしまった。







『………っか、』


『………そうだよ、ね………』









「っ、」






昔のことを思い出してしまった。
は、とゆりの方を見ると特段変わらない顔で「どうしよっかなー、行きたいとこ3つぐらいあるんだよなぁぁ」と考えあぐねていた。





「それ、どこ」

「え?」

「ゆりはどこに行きたいの」







こんなことを聞くのは正直初めてだったからゆりの顔は見れなかった。
しかし、ゆりは嬉しかったのか声がちょっと大きくなった気がする。






「どれがいいと思う??」




1パンケーキのお店

2オニメイト

3新しく出来たショッピングモール





「さぁどれ!!」






うわぁ。


ど真ん中にはやっぱりオニメイトか。