「颯‥?」 ゆっくり近づく。 冷たい物が頬を伝う。 その場にしゃがみこみ、颯の手に触れる。 「冷‥たい。」 誰かに話しかけられたようだが、耳には入ってこなかった。 颯の手 こんなに冷たかった‥? 抱き締めてくれた時 こんな冷たくなかった。 なんで? なんで… 転がったビー玉は、 淡い色を残しながら 砕けちっていた。