良かった‥ 無事じゃない。 ホッと胸を撫で下ろす。 「その子がっ‥その子が家の子を助けて…」 男の子の母親が泣き叫んでいる。 誰‥? あそこに倒れている人、 誰? 嫌な予感が、想像が頭をよぎった。 颯!? どこにいるの? ねぇ…! 周りの人にぶつかるのも気にせずに無我夢中で駆け寄った。