「…。」 一瞬、悲しそうな顔が見えたような気がした。 辛い…。 ごめんなさい そんな顔させたいわけじゃないのに‥。 私も颯もそのまま一言も話さないまま学校の近くの大通りへついた。 学校へ行くには街で一番であろう大きな歩道を歩く。 そこは朝でもいつでも車が多く、事故も少ない方ではなかった。 信号が赤になり、私達は止まる。 車が行き来するのを目で追いながら、信号が変わるのを待つ。