「颯!」 意外と大きな声で呼んだらしく、教室中が静まりかえってしまった。 「…どうした?」 クラスの男子達と喋っていた颯は驚いたように私の方を見た。 もう周りは見えなかった。私はその場で口を開く。 「私ね…颯が好‥」 「好き。」この言葉をいいかけた瞬間、口に手を当て、止められた。