「別れてくれない?」


愛澤 心。17歳。


「どうして‥?」


「他に好きなヤツ出来た。」



悲しくて、悔しくて涙が流れた。

今までの笑顔は私に向けてのものじゃなかった


そう思うと涙が止まらなかった。


「お前、飽きた。」


追い討ちをかけるような彼の言葉。


「だいたいさー‥」


もう、耳には入らない。

聞きたく、ない。



私の高校最後の春の出来事。