そんな様子を飯田と小畑は見てしまった。


「狂ってたよな....」

2人は佐々木を探していた。

「アイツ....帰ってこないつもりなのか....」

小畑はイライラした口調でサバイバルナイフを振り回しながら
言った。


「水口に撃たれて....もしかしたら...アイツはもう....」

飯田は悔しかった。

自分は何をしているんだと考えた。

ただいつもいつも小畑に引っ付いてた自分

赤井も仲間だったはずなのに

ゲームが始まると同時に

自分の手や足によって


殺してしまった.......



「なあ小畑...お前には仲間がいるか?」



「何言ってるんだよ。飯田は俺の
 仲間じゃないのか?」


「そうだよ。だけど赤井は?」


「アイツは....仲間じゃない。ずっと俺の
 事嫌ってたんだ。
 家のポストには猫の死骸を入れられた
 妹にも乱暴をした。
 高校生のヤバいヤツとつるんでるらしい。」


「本当か??」



「あぁ。妹は血だらけで俺に
 助けを求めてきたんだ。
 まだ5年生だぜ?許せなかったんだ。
 一人では何も出来ないくせに....」


小畑は手にぐっと力を入れた


「分かった...分かったから....」