ある学校でそれは突然



「トオル君は誰か殺したのですか?」



「そんな事無理に決まってるじゃん」


「ですよね」


ロングストレートの艶やかな髪を耳にかけ、綺麗な横顔の桜子を思わずトオルは見とれてしまった。


「ふふ…どうしましたか?」


「…いやっ!なんでもない………?!」


動揺しているトオルに桜子は薄く微笑む。


「あなたは…私を守ってくれますか?」


桜子は俯きながら聞いた。


「…もちろん」



「嬉しい…」


桜子は満面の笑顔を向けた。