ガサッという音と共に新崎和(ニイザキカズ)が出てきた。



「…新崎君」


「和田か…」


新崎の手には刀が握られていた。
佳奈はスタンガンをポケットに入れている。頑張れば勝てる…


「新崎君は私を殺す気ですか?」



「………まあな」


ドクンと心臓が揺れた。
やっぱりそうなんだ…

「ちょっとゲームでもしませんか?」


佳奈はある事を思いついた。


「どんなゲームだ?」


「隠れんぼ…しませんか?」


「ルールは?」


「10秒数えて下さい。その間に私は隠れますから。」


「逃げるための作戦か…」


「10秒ですよ?新崎君が私を見つけて殺せばアナタの勝ち…見つけられなかったら私の勝ちです。」


「お前…お前の武器は?」





「………あいにく私はまだ武器を手に入れてません」