「…あ!そういえば、マフィン焼いたの!よかったら食べて!今とってくる!」
さっき焼いたマフィンの存在すっかり忘れてた。
あたしは、部屋を出てだだだだっと階段を駆け下り、マフィンを持ってまた部屋に戻った。
「じゃーん!結構上手に焼けたんだよ?」
「うまそうじゃん。一個貰うな」
吉田くんはそう言うと、マフィンを一個とってぱくっと食べた。
「うん、うまい」
「よ、よかったー!」
吉田くん甘いの好きだもんね…!
喜んでもらえてよかった!!
「お前…嬉しいと尻尾動くんだな」
吉田くんがあたしを見てそう言った。
「へ?」
尻尾を見てみると、確かにパタパタと尻尾が動いている。
…こ、これじゃあほんとの猫だよ〜!

