「なに、今の声」
「尻尾…なんかむずむずする…っ!」
吉田くんが握ってるからか、すごい尻尾のほうからぞくぞくっと感じたことのない感覚があたしを襲った。
「尻尾?俺が握ってるから?」
「わかんにゃっ……。ね、ちょ、離して…っ!なんっか…!ぞくぞくする…っ」
「…お前エロすぎ。理性もたねえよばーか」
吉田くんは、あたしの耳元でそう囁くと尻尾を離してくれた。
やっぱり尻尾握られてたからかな…。今は別にむずむずしない。
「さてと。どーやったら元に戻るんだか」
「わかんない…」
「まあもし元に戻らなくても、俺猫好きだし一生飼ってやるよ」
「飼われたくない…!」
一生一緒ならちゃんと恋人としてがいいし…。
吉田くんと生涯を共に過ごせたらどんなに幸せか。

