吉田くんは、ははっと笑うとそのへんの床に座った。
…なんかすごい緊張する。
自分の部屋に吉田くんがいるなんてなんか変な感じだ。
「…で」
「え?」
「花は俺になにを隠してるのかな?」
吉田くんは、キラッキラのスマイルであたしに向かって問いかけた。
…なんかすごい怖いよ…。
「な、なにも隠してないよ?」
「ほんとに?じゃあその帽子とって?」
やっぱり帽子は怪しいよね…。
「……それは無理デス」
「ふーん。…じゃあいいよ無理やりはぐから」
「え?」
そう言うと、吉田くんは目にも止まらぬ早さであたしのかぶっている帽子をはいだ。
露わになる耳。
「!?!?!?なにするの…っ!」
慌てて耳を隠す。

