あたしは、ドアのとこで吉田くんを待つことにした。 しかし、いつまで立っても彼はこない。 もう一度、教室を覗いて見ると吉田くんを囲む女子と男子がいた。 さっきよりも増えてる。 女子の間から見る吉田くんの顔は、楽しそうに笑っていた。 あたしには、笑顔すら向けないのに。 それだけで胸がちくっと痛んだ。 嫌な予感がする。 そのとき、吉田くんがガラッとドアを開けて教室から出てきた。