友達?彼女?






「吉田くん…もっかい…!もっかい好きって言って……」


泣きながらそう伝えると、吉田くんはさっきよりも強くぎゅうっとあたしを抱きしめて……



「花…今まで我慢させてごめんな。好きだよ…愛してる」



吐息まじれのかすれた声で、甘く囁かれた。


「初めて…っ!初めて吉田くんに好きって言われたぁ…!うわああん!!」


ついには、声に出して小さな子供のように泣いてしまった。


そんなあたしを、吉田くんは嫌がることなく頭をぽんぽんと撫でてくれる。



「花…。花の思ってること全部言って?花のわがまま…聞かせて」



あたしは…思ってることを全部話そうと決意した。



「吉田くんが…友達のこと大事だって…っわかってるけど…っ!あたしじゃない女の子と二人で遊ぶのはやだぁ…!」


「うん」


「あたしとの約束も優先して欲しかった…っ!」



「うん」



「もっと…もっと好きって言って欲しいし…っ!キスとかも…して欲しい…!」



「うん」



あたしが話してる間、吉田くんはずっと頷いてくれた。



思ってることを全部話し終わってから、少し不安が襲いかかる。



わがまま、すぎちゃったかな…?


いくらなんでも全部叶えてほしいってわけじゃないけど、めんどくさいって思われたかな……。