友達?彼女?






なぜあたしは吉田くんの家のベッドで寝てるの!?


吉田くんの家にきた記憶もないよ…。



「今日金曜日だから、花と帰ろうと思って迎えに行ったら鞄があるのに花いないからさ。必死になって探してたら李恋見つけて…」



李恋、という名前に敏感に反応する。


付き合ってるのってほんとなのかな…。


でも、金曜日の約束を吉田くんが覚えててくれて嬉しいな。


「それでさ、李恋も一緒に花のこと探してくれたんだぜ?ほんと優しいよな」


そう言って微笑む吉田くん。



・・・あたしを閉じ込めた張本人は李恋ちゃんだよ?


なのになんで……。


「んで、資料室の前通ったらドアのとこに木の棒がつっかえててさ。不自然に思って資料室の中開けたら花が倒れてて…。とりあえず俺の家まで運んだよ」



「そう、なんだ……。迷惑かけてごめんね…」



吉田くんが心配してくれたのに、李恋ちゃんのことで素直に喜べない自分がいる。



ううう…あたしほんとに最低だ。