一人で帰る通学路。 こんな光景はもう慣れた。 人通り少ないし、襲われる心配もないから別に一人でも大丈夫。 ……ううん、違う。 ほんとは寂しい。 寂しいよ…。 ねえ、吉田くん。 あたしたちって付き合ってるって言うのかな…? 吉田くんならなんて答える? 「はあ…馬鹿馬鹿しいか」 あたしは、一人そう呟いて歩くペースを速めて行く。