我慢することは慣れてる。


小さい頃もたくさん我慢してきた。




だけど…好きな人に冷たく扱われるのはつらい。



あたしはこんなに好きなのに。


吉田くんにはこの“好き”が届いてない?




「もー…無理なんかなぁ……」




あたしは、ひとりぼっちの部屋でそんな風にぼそっと呟いた。



そのとき、メールがきた。


今はメールする気分でもなく、渋々と携帯を開くと……吉田くんからだった。


驚いて、ばっと見ると…



『今日金曜だったのに、一緒に帰れなくてごめん。良かったら月曜日一緒に帰れないか?』



と、書かれていた。