オレが厨房に戻ると洗い台の所に寄り掛かって

いる恭介と目が合った。

オレは恭介を無視して洗い物の続きをした。

「な?…居たろ?」

オレの横から勝ち誇ったような笑みを浮かべる

恭介が言ってきた。

「…」

オレは返事をせず、洗い物に集中した。