そして、また1年が経とうとしていた。 8月2日午前9時。 ―チロリン…♪ 枕元でオレの携帯が鳴った。 今年もリィからメールが届いた。 毎年、同じ内容を読んでいくんだ… なんて考えながら携帯を開いた。 『沙藤李音』