でも、誰かが寝ている布団の上で号泣している

祥優がいた。

その隣には上野。

それだけじゃなく恭介も母さんもいた。

「アイツら…なに泣いて―」

「いっちゃんを待ってるんだよ」

オレの言葉を遮って答えたのはリィ。

「オレを?」