あたしたちは宗太の
真剣な顔に吸い込まれて行きそうだった
「で?…お前のその好きな奴って誰な訳?」
早手が宗太にきつめに問いかけてきた
宗太は少し黙ってしまい、
間をおいて答えた
「…藍川先輩………俺の前から好きな人」
藍川先輩…?
「はっ…?」
真澄も驚いた顔をした
あたしも落ち着いて考えて
それが誰のことかはっきりした
「あっ、藍川先輩って
まさかバスケ部の!?」
優希が即座に宗太に問いかけた
「あぁ…バスケ部のマネージャー…」
藍川美沙子(アイカワ ミサコ)先輩
あたしたちを現在指導してくださってる
1つ上の優しい先輩マネージャー
顔のパーツがすべて整っていて
とっても美人で
黒髪ショートボブで小さい顔に
すごく似合ってる
その人が宗太の好きな人だったなんて…
「俺と美沙子は家が隣同志で
よく小さい頃はいっしょに遊んでいた
けど、あいつが小4で、俺が小3の時
親の都合で違う県に引っ越してしまったんだ
そのときに…俺の気持ちに気付いて
今の今まで気持ちは押し込んでいてやってきた
なのにまさか高校で再会するなんて
思ってなくて…
どうしたらいいかわかんなくなった」
