beautiful love ★ 俺様boyと天然girl

水乃Side

次の日。

教室に入って、いつものように席へ向かおうとした時だった。

ふと、少し離れた席に目が止まる。

「…………」

木南さん。

久しぶりに見る姿に、思わず足が止まった。

何人かの子に声をかけられて、木南さんは小さく笑ってる。

よかった。

学校、来れたんだ。

そう思ったのと同時に、あの日早手から聞いた話が頭に浮かんだ。

家に帰りたくないって、前から早手に相談してたこと。

夜にも連絡してたこと。

家に警察が来て、今は家を離れてること。

「…………」

話しかけようかな。

一瞬そう思ったけど、足は動かなかった。

私がどこまで知ってるのか、木南さんは知らないかもしれない。

それに、勝手に聞いていいことでもない気がする。

私はそのまま何も言わず、自分の席へ向かった。