beautiful love ★ 俺様boyと天然girl

文化祭の準備を終えて。

私たちはそのまま体育館へ向かった。

「水乃、急ぐぞ」

「慎が遅かったんでしょ!」

「水乃が片付けんの遅いからだろ」

「慎が散らかすからじゃん!」

「あははっ」

そんなことを言いながら体育館に入って。

いつも通り、部活が始まった。

そして練習が終わる頃には、外はもう暗くなっていた。

「水乃、私先帰るね」

「うん。お疲れ」

「また明日ね」

「また明日」

優希を見送って、私も帰る準備をする。

早手は今日も自主練。

だから、待たずに帰る。

体育館を出たところで。

「水乃」

「ん?」

振り返ると、慎が鞄を肩にかけて歩いてきた。

「今帰る?」

「うん」

「じゃ、一緒帰ろ」

「うん」

そのまま2人で学校を出る。

「腹減ったー」

「また?」

「またって何だよ」

「慎、部活終わると毎回言ってる」

「だって腹減るだろ」

「今日も部活前にパン食べてたじゃん」

「あれは別」

「何が別なの?」

「部活前と部活後は別腹」

「それ使い方違うから」

「あははっ」

くだらない話をしながら歩く。

「そういやさ」

「ん?」

「今日の飾り、続き明日やろうぜ」

「うん。慎、明日はちゃんとやってよ」

「今日もやっただろ」

「ほとんど私がやったじゃん」

「俺テープ切ったし」

「それだけじゃん!」

「重要だろ、テープ係」

「そんな係ないから」

慎が笑う。

私もつられて笑った。

文化祭の準備をして。

一緒に部活へ行って。

部活が終わって、そのまま一緒に帰る。

別に、約束していたわけじゃない。

たまたま同じ担当で。

同じ部活で。

帰る時間も一緒だっただけ。

それなのに。

最近ずっと1人だった帰り道が。

今日は少しだけ、短く感じた。