───────
「慎ごめんね?
職員室も教室も両方ついてきてもらって」
「だぁーいじょうぶっ!!
久々に校舎探検できた気分★
こっちこそありがとーねっ!」
無事鞄が手元に戻り
教室を施錠して
鍵を職員室に返しに行った
「さて!もう9時半だよっ!
やばいなっ!早くかえろう」
「そだねっ!」
職員室を後にして学校を出た
「…真っ暗だね」
「本当だなー!
これで星が見えたら最高だなっ!」
「でも山の方に行かないと
星ってやっぱり難しいね」
「もうこの時間になると
人通り少ないなあ~!」
「…本当だね」
当たりを見回しても
部活帰りの野球部員が
おっきな鞄を背負って帰ってるか
犬の散歩をしてる人とか
夜のランニングを
している人くらいしかいない
そおいや…
早手先に帰ってるよね…
怒ったかな…?
せっかく待ってたのに!
待って損したとか
思われてるのかな
というよりあたしたち
これからどうすればいいんだろ…
昨日まで仲良くすごしてたのに
ほんの一瞬の出来事だったのに
あんな些細な事で
あたしたち崩れる仲だった?
またわかんないよ…
早手の気持ちが…
あたしのこと遊びだったの?
幼なじみの延長戦?
そんな生半可な気持ちだったの…?
そんな事を考えていたら
あたしの家まで帰ってきた
「送ってくれてありがとねっ!」
「おうっ!
…水乃?大丈夫か?
なんか元気ないけど?」
「えっ?」
慎はあたしの顔を覗きこんできた
「そんなことないよ
テストだったから疲れちゃったのかな?
あ。そういや慎の話って結局何だったの?」
慎が話したいことがあるってとこから
今日一緒に帰ろうってなったのに
まだ聞かてなかった
あたしも話持ちかけてあげればよかったのに
そんなことすら考えれてなかったな
「あ~うん
テスト期間中でなかなか喋ったり
一緒に帰ったりさ
してないじゃん?五人で★」
「五人…?」
「うん、てか、
俺もちゃんとしたいって思ってるしっ
水乃の事!」
「…あたしのこと?」
