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「「うわあ、やっぱりメイド服可愛い!」
「でもセーラー服も可愛くない?」
教室を出た女子たちは、衣装を持って第二教室へ移動した。
机の上に衣装を広げた途端、みんなのテンションが一気に上がる。
普段は絶対に着ないような服ばかり。
「セーラー服でも、リボンの色いろいろあるんだね!」
「ほんとだ。青と赤とピンク……チェックもある!」
「あたし青にしよー!」
セーラー服は定番の紺と白。
そこに青、赤、ピンク、チェック柄のリボンが用意されていた。
「メイド服も可愛いー!」
「めっちゃフリフリ!」
接客班の衣装も机の上に広げてみる。
白の方は、黒いスカートに真っ白なフリルのエプロン。
胸元には大きな白いリボン。
もう1着は、パステルピンクを基調にしたメイド服。
こっちは胸元がリボンじゃなくて、細めのネクタイになっている。
どっちも思ってた以上に本格的。
「げっ! 両方ともフリフリじゃん!」
隣から聞こえた声に振り向く。
優希が、ものすごく嫌そうな顔で2着を見比べていた。
「優希はピンクと白、どっちにする?」
「正直どっちも嫌なんだけど」
「えー、可愛いのに」
「あたしはどっちかって言ったら、シルバーの執事服の方がいい」
「うん。優希なら絶対似合うと思う」
「それ褒めてる?」
「褒めてるよ!」
綺麗な顔立ちの優希なら、確かに執事服も似合いそう。
というか。
普通にかっこよさそう。
「あたしピンクにする!」
「あ、じゃああたし白! このリボン可愛いし!」
他の接客班の子たちが、次々に衣装を選んでいく。
「あ、待って。ピンクあと何着?」
「水乃、ピンク着てみたら?」
「え、私?」
「絶対そっちの方が似合う」
優希がピンクのメイド服を私に押しつける。
「じゃあ優希は?」
「あたしは白でいい」
「いいって顔じゃないけど」
「どっち着てもフリフリなんだから一緒」
「そんな理由?」
結局。
優希が白。
私がピンクのメイド服を着ることになった。
