beautiful love ★ 俺様boyと天然girl






















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それから。

私は言われた通り、練習が終わると優希と帰るようになった。

掃除当番なのに。

モップを持とうとするたび。

「水乃、いいって」

早手に止められる。

そして。

「優希、水乃よろしく」

「え? あ、うん」

結局、今日も体育館を出る。

「……ねえ」

校門を出たところで、優希が私の顔を覗き込んできた。

「なに?」

「最近どうしたの?」

「え?」

「水乃」

優希が少しだけ眉を寄せる。

「なんか変だよ」

「そんなことないよ」

「ある」

「ないって」

「早手となんかあった?」

ドキッとした。

「……なんで早手?」

「だって最近、一緒に帰ってないじゃん」

「早手、自主練してるから」

「それは知ってるけど」

優希が私を見る。

「水乃、待たないの?」

「…………」

「前だったら絶対待つって言いそうなのに」

「私も待つって言ったよ」

「じゃあなんで帰ってんの?」

「……早手が帰れって」

「早手が?」

「うん」

優希が少し驚いた顔をする。

「遅くなるからって」

「そっか」

「先週も優希、先に帰ってたんでしょ?」

「あー……うん」

「早手が掃除してくれてたって」

「そうそう。自主練終わったあとやっとくから帰れって言われて」

やっぱり。

私だけじゃない。

「じゃあ、同じだね」

そう言って笑う。

だけど。

「……水乃」

「なに?」

「ほんとに、それだけ?」

足が止まりそうになった。

頭に浮かんだのは。

早手の腕の中にいた木南さん。

――今日も少し、話せる?

「…………」

「それだけだよ」

笑って答える。

優希には。

まだ言えなかった。