beautiful love ★ 俺様boyと天然girl

次の日。

学校に行けば、いつもと変わらない1日が始まった。

早手もいつも通り。

木南さんも、今日は朝から学校に来ていた。

昨日のことなんて。

何もなかったみたいに。

だから私も、何も聞けなかった。

その日の部活が終わって。

いつものように片付けをしていると。

「水乃」

「ん?」

早手が私のところへ来る。

「今日、優希たちと帰って」

「……え?」

思わず早手を見る。

「なんで?」

「自主練するから」

「あ……そっか」

なんだ。

自主練か。

「じゃあ、待ってるよ?」

「いや」

早手がすぐに答える。

「遅くなるから先帰って」

「でも――」

「水乃」

「……なに?」

「しばらく、優希たちと帰って」

一瞬。

昨日見た光景が、頭に浮かんだ。

早手の腕の中にいた、木南さん。

「……しばらく?」

「うん」

「毎日、自主練するの?」

「そのつもり」

「……そっか」

聞けばいい。

昨日。

木南さんと何してたの?

そう聞けばいいのに。

「分かった」

結局、出てきたのはそれだけだった。

「じゃあ、優希たちと帰るね」

「うん」

早手は昨日のことを何も言わない。

私も。

何も聞けなかった。