「水乃ーっ!帰ろうっ!」
「うん!」
今日も学校が終わった
来週テストだから
今週いっぱいは部活は休みだ
「姫達が帰る言ってるし
俺らも今日はまっすぐ帰るか」
真澄が俺の席に近づいてきた
「姫って…
俺のはそうかもしれねーけど
少なくとももう一人は姫とは言いがたいぞ?」
「はっ?どーゆー意味だよっ」
「あんな男っぽい姫がいるかよ」
俺にとったら優希は
男っぽい性格にしか思えないし
てか、優希は明らか男だろ…
「…俺にとったらあいつは
大切な姫君なの!」
真澄が近づいてきて耳打ちしてきた
「んなのどーでもいいわ」
「はっ!?お前っ!!」
「真澄っ!帰るわよっ!」
「うわっ!姫っ!」
優希が真澄の体をいきなり
後ろから抱きついた
「んー?姫ってなに?あたしのこと?」
なんかこいつ
真澄の前ではやけに
女っぽくなるんだな
「なっなんでもねーよっっ!
帰るぞっ!!」
真澄も真澄で顔すげー赤くなってるし
絶対相思相愛だろ
早く告白して付き合えよなー
「水乃!先ガイダンスルーム行ってるなっ」
「あっ…うんっ!」
は?ガイダンスルーム?
宗太がなんでこいつに用事?
「あれ?水乃、呼び出し?」
「あっ…うん。ごめん優希っ
しばらくね、宗太とテスト勉強するんだ」
…は?
「えーっ!そんなのあたし
誘われてないよっ!?」
「…なんというか…
数学点数悪い人は
先生がね、補習開いてくれてて
自由に参加できるんだ
だって…優希数学常に90点台じゃんか…」
てか…俺もそんな話聞いてないけど
「んー、まあでも
べんきょかいならしゃーないか
あたしも参加したいけど
今日は家の用事あるんだー」
「うん、言ってなくてごめんね
んじゃあ行ってくるーっ
真澄もまた明日ねっ!」
それだけ言って水乃は
教室から出た
「…アイツ俺のこと見えてなかったわけ?」
てか、アイツそんなにも数学点数悪いの?
てか、しかも宗太とて。
他の男と受けるなら
それ相応のこと許可取ってからいけよ
「あっ!みんな残ってたんだ!
もしかして俺待ち?」
いろんなこと考えてたら
一番逢いたくない奴が
教室に入ってきた
「慎は帰るのかー?
俺ら今日は真っ直ぐ帰るけど」
てか、慎が一緒なら俺
一人で帰るんですけど
「悪いっ!
俺今日は残るっ!
数学勉強会あるんだよっ!」
え…
「はっ?何であんたまで?」
「あんたまでってことは
もしかして優希も?」
「…なんでもないわ…」
優希は何かを察したように
慎から顔を背けた
「んじゃあもう始まるから行くわー
先帰っててくれなーっ!!」
慎は笑顔で教室を出ていった
「……いいの?…早手」
いいもなにも…
「…補習なら仕方ねーんじゃね…」
結局俺は強がっちまうんだよな
けど…嫌な気持ちは
でっかくなるばっかなんだけど…
