beautiful love ★ 俺様boyと天然girl

久しぶりに来た動物園に、私は入る前から少しだけテンションが上がっていた。

園内に入ってからは、早手と並んで歩きながら、気になる動物を見つけるたびに足を止める。

そんなことを繰り返していると、少し先を歩いていた早手がふいに立ち止まった。

「あ、お前の好きなカピバラいるぞ」

「えっ、どこ!?」

早手が指差した方を見ると、何匹かのカピバラがのんびりと座っていた。

「ほんとだ! かわいい~!」

思わず早足で近づいて、柵の前からじっと眺める。

「見て早手! あの子すっごい眠そう!」

「お前も朝あんな顔してるけどな」

「してないよ!」

「してる」

「してないもん!」

振り返って睨んでも、早手は面白そうに笑っている。

「もうっ」

頬を膨らませながら、もう一度カピバラへ視線を戻した。

でも。

私がカピバラを好きなこと、早手はちゃんと覚えてたんだ。

小さい頃からずっと一緒にいるんだから、知っていて当たり前なのかもしれないけど、今日はそんな小さなことまで嬉しく感じる。

「早手、次あっち行こ!」

「はいはい」

「返事適当!」

「走んなよ」

「分かってるってば!」

それからも気になる動物を見つけては二人で立ち止まって、園内をぐるっと見て回った。

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