【早手Side】
「っしゃぁぁぁ! 平均超えた!」
慎の馬鹿でかい声が教室中に響いた。
あのテストから、一週間。
ようやく三教科すべての答案が返ってきた。
「早手! 見ろ!」
慎が答案を俺の目の前に突き出してくる。
「数学、平均より三点上!」
「三点かよ」
「三点を馬鹿にすんな! 平均は平均だから!」
「はいはい」
「その言い方ムカつく!」
慎はほっといて、俺も返ってきた答案に目を落とす。
国語と数学は問題なし。
一番怪しかった英語も、一応平均は超えてる。
「早手ー!」
聞き慣れた声に顔を上げると。
水乃が答案を持ってこっちへ来た。
「見て!」
「何」
「数学!」
目の前に差し出された答案を見る。
平均点を、ほんの少しだけ超えてる。
「……ギリギリじゃん」
「超えたことに意味があるの!」
「慎と同じこと言ってる」
「一緒にしないで!」
「水乃!?」
少し離れたところから慎の声が飛んできて。
水乃が楽しそうに笑う。
「早手は?」
「何が」
「英語!」
「超えた」
「ほんと?」
「何で疑ってんだよ」
「だって早手、英語苦手じゃん」
「お前に言われたくねぇ」
「私は数学だもん!」
「似たようなもんだろ」
「違う!」
そう言いながら。
水乃は俺の机の上にある答案を勝手に取る。
「おい」
「……ほんとだ!」
「だから言っただろ」
「すごいじゃん!」
「普通だろ」
「一週間前は全然できてなかったのに」
「水乃」
「なに?」
「返せ」
「ふふっ」
笑いながら答案を返してくる。
優希は当然みたいに全部高得点。
真澄も数学はかなり良くて、他の二教科も平均は超えていた。
結局。
全員、苦手な教科も含めて平均点以上。
まあ。
あの日、あれだけ勉強したんだから。
少しくらいは意味があったらしい。
「っしゃぁぁぁ! 平均超えた!」
慎の馬鹿でかい声が教室中に響いた。
あのテストから、一週間。
ようやく三教科すべての答案が返ってきた。
「早手! 見ろ!」
慎が答案を俺の目の前に突き出してくる。
「数学、平均より三点上!」
「三点かよ」
「三点を馬鹿にすんな! 平均は平均だから!」
「はいはい」
「その言い方ムカつく!」
慎はほっといて、俺も返ってきた答案に目を落とす。
国語と数学は問題なし。
一番怪しかった英語も、一応平均は超えてる。
「早手ー!」
聞き慣れた声に顔を上げると。
水乃が答案を持ってこっちへ来た。
「見て!」
「何」
「数学!」
目の前に差し出された答案を見る。
平均点を、ほんの少しだけ超えてる。
「……ギリギリじゃん」
「超えたことに意味があるの!」
「慎と同じこと言ってる」
「一緒にしないで!」
「水乃!?」
少し離れたところから慎の声が飛んできて。
水乃が楽しそうに笑う。
「早手は?」
「何が」
「英語!」
「超えた」
「ほんと?」
「何で疑ってんだよ」
「だって早手、英語苦手じゃん」
「お前に言われたくねぇ」
「私は数学だもん!」
「似たようなもんだろ」
「違う!」
そう言いながら。
水乃は俺の机の上にある答案を勝手に取る。
「おい」
「……ほんとだ!」
「だから言っただろ」
「すごいじゃん!」
「普通だろ」
「一週間前は全然できてなかったのに」
「水乃」
「なに?」
「返せ」
「ふふっ」
笑いながら答案を返してくる。
優希は当然みたいに全部高得点。
真澄も数学はかなり良くて、他の二教科も平均は超えていた。
結局。
全員、苦手な教科も含めて平均点以上。
まあ。
あの日、あれだけ勉強したんだから。
少しくらいは意味があったらしい。
