beautiful love ★ 俺様boyと天然girl











お金払ってもらうの悪いしっ

申し訳ないよっ…






「水乃前から綿あめ好きじゃん!?

いつか自分で買ってあげたいって
前から思ってたんだよっ!」










トクン…







「姉ちゃん!男前な彼氏持って
幸せもんだなあっ!!


彼氏に甘えて買ってもらいなっ

兄ちゃんの今の話
おっちゃん感動したわ!!


兄ちゃんの顔にめいじて
安くしておくよ!!」











「へっ…か…彼氏って…」










「おじちゃんありがとっ!!」











慎はピンクの綿あめを買って



あたしに渡してくれた












「…あっ…後でお金払うっ」





「いらない!てか受け取らないから!

ほらっあーんしてっ」













慎の笑顔に気をとられ



素直に口をあけてしまった













ふあっ…甘いっ

美味しい…っ!!!











「…ふわあ…おいひい」








やっぱ綿あめ大好きっ…




「へへへっ!よかった!

ほらったーんと食えっ!!」











綿あめを渡されて

慎は歩き出した










「次どこいくー?

てか早手も早く来いよー!」











あっ…早手




忘れてた…一緒に行動してたんだ…!















後ろを向いたら






すっごく不機嫌そうな早手が
突っ立っていた












なんでそんなに怒ってるの、??












「…早手も…綿あめ…食べる?」












綿あめ欲しいから不機嫌になってる

わけではないだろうけど











「…あ…」







早手はあたしのことを無視して

反対方向に行ってしまった









「…え…はやてっ??」
















なんでだろう…




なんで来た道を折り返してるの??







花火大会の会場はもっと奥なんだよ…?














なんで…どうしたんだろ…



あたしなんかしたかな…?







冷たく当たりすぎたから??














「早手っ待ってよっ!」









「水乃?どうした?」








慎が早手の異変に気づき、

あたしの方に戻ってきてくれた






「…慎…早手が…どっか行っちゃう」








「……なんか気に入らないことが
あったからじゃない?」








気に入らないこと…?










「てか、もう見失っちゃったし


いいんじゃね?またどっかで合流したら



行こうぜ?花火もうすぐ上がるよ?」












……早手









「あたしっ…探してくる!」







慣れない下駄を履いて


靴擦れで真っ赤になってるのも気にせず

あたしは走り回って早手の
後ろ姿を探し回った





























「水乃!もうアイツはいねーよ!」





人混みの中、慎に手を引っ張られた











「ほっとけよ

アイツ探してると水乃まで
迷子になっちまうって!」












でも…







早手と花火見たいために来たのに…っ




走ったせいで靴擦れたところが
かすれて腫れ上がっていた





ほって帰られた悲しさと

今日の早手の接し方が甦り






涙がいつのまにか溢れてきていた









「…っ…かえる…」













「…水乃…」













あたしと慎は来た道を引き返して


花火も見ずにその場から離れていった























─────










「…ごめんね慎…



肝心の花火も見ずに帰ってきちゃって…」







「いいよそんなのっ

このままどっか行きたいけど
水乃浴衣だしなっーあんまり動けねーもんな」








「うん…ごめん」








あたしたちは自分の街に帰ってきた





お祭りシーズンだから
地元もたくさんの人で賑わっている








「家まで送るよ」





「ううん、一人で帰れるよ、ありがと」







いつもの別れ道にたどり着いた








「…綿あめありがとね…

ベトベトになっちゃったけど(笑)」





「あら、手に綿あめいっぱい
ついてんじゃん(笑)」







結局一口しか食べれなかった
綿あめはしぼんでしまい




手にたくさんついてしまった











「洗い流す余裕もなかったし…」















「手、出してみ?」







「へっ?」











突然の慎の言葉に驚き

言われるまま手を出した









「ヒャッ…」











ペロ…




慎の舌が…あたしの手に触れ
背筋がゾクっとした







へ…慎…綿あめのところ…


舐めてくれてるの…!?










「…しっ…慎っ…やめって…!」






人気の少ない曲がり角で


慎に壁に体を押さえつけられながら
手を舐め続けられた












「水…乃?」









少し離れた距離で微かに
あたしの名前を呼ぶ声が聞こえた













トクン…!









「……は…やて?」













暗いなかでも


早手の顔にすぐに気づいた








なんで…ここにいるの…!?















「…浮気女…」










ドクン










え…?どういうこと…??












「早手っ…待っ………!?」






チュ…









え…?なに…















「…ンッ…」








あたし…慎にキスされてる…!?