達也兄にすっごく申し訳ないのに
早手の言葉一つ一つにドキドキしてる
「…結局兄貴のまま
俺は終わって行くのか…」
その言葉と同時に
早手の抱き締める力は緩まり
あたしは早手に体をひっつけたまま
達也兄の方に向いた
「……達也兄…」
「一応認めてやる!
けど…泣かせたら
俺黙ってねーから」
達也兄はそう言ってあたしたちの
ところに近づいてきた
「水乃?」
「…ん?」
「…彼氏になれなくても
お前の兄貴ってことは
変わりねーよな?」
トクン…
達也兄…なんで
そんな笑顔で言ってくるの…?
苦しくなっちゃうよ…っ
「…うん、変わらないよ?
…達也兄のことも大好きだもん…」
あたしは涙を流し、彼に訴えた
大好きなのは本当に変わらないよ…
「早手、水乃泣かせたら
許さねーよ?責任持てよ?」
達也兄は笑顔で早手の
髪の毛をくしゃくしゃとして
去っていった
「俺先帰ってるなー」
達也兄が去ったのはいいけど…
っ!?
「…もっと危機感持てよ…アホ」
早手はあたしの体を再度抱き寄せた
「……てか…他の男に
軽々とついていくなよな」
「…他の男って…達也兄じゃん」
