帰ろうとする早手に
思いきり叫んでしまった
「……え?」
気づけばいつの間にか
涙で顔ぐしゃぐしゃだし
電気ついてなくてよかった
「……早手が…好き…なの」
暗くても分かる
早手…すっごく驚いた顔してる…
「…好き…ずっと一緒にいてっ…
離れちゃ…やだっ…ヒャッ!!」
ドサ…
勢いよくあたしのもとに戻って
抱き締めてきた
それと同時に
バランスを崩し
二人で布団に倒れ込んでしまった
なっ…どっどうしよっ…
この状況…っ
早手……完全にあたしの上に乗ってるよね…
「……お前…達也兄のこと
好きなんじゃなかったの…?」
この状況で……
話戻すのっ!?
やだ…恥ずかしい…
「はっ…やてだよ……あたしの好きな人…っ」
泣きすぎて声震えちゃう
「っ!?」
布団に倒れ混んだまま
早手は抱き締める体勢になって
体をくっつけてきた
「…はっ…やっ!!」
…………やばいっ…心臓持たないっ…
恥ずかしいよおつ!!
「…本当…?」
不安そうな声…
今日の早手…早手じゃないみたい…
いつもの意地悪がどっかいっちゃってる
「ほんとだよ?」
離れたくない
あたしも早手と同じ気持ち
早手のいない未来なんかあり得ないし
ずっとこれからも一緒にいたい
「……なあ…水乃?」
手を握ったまま
体を離しあたしの隣に寝転んで
こちらに向いた
「…はい…」
「…俺、お前の事泣かせないって約束する
絶対幸せにするから。
だから…
…ずっと一緒にいてくれるか?」
トクン…
そんな嬉しい告白…
答え…決まってるよね…
「…はい…っ!」
早手の目は今まで見たことがないくらい
優しい瞳………
涙でぐしゃぐしゃなあたしを
そっと抱き寄せてくれた
修原水乃、16歳夏
合宿最終日に
大好きな幼なじみと
両思いになれましたっ───!
