「…あたしね、早手くんが好きみたい」
…ふーん、そうなんだ
こいつも俺の周りにいる
女と同じってわけな
「早手くんと喋って
すっごく心が暖かくなったし
顔を見るとドキドキしちゃうの
かっこいいのは前から知ってたけど
あたし今以上に
早手くんのこと知りたいって
すっごく思ってる」
やべえ、ずっと静かに聞いてたら
水乃に言われてるみたいで
心臓バクバクするんだけど…
あいつは絶対こんな事
言わないから
なんか変な感情になるんですけど…
「早手くん。あたしと付き合わない?」
「はっ!?」
「あたしなら、
早手くんを幸せに出来るよ?」
…そんな自信
どっから出てくるんだ?
「…急に言われてもびっくりしちゃうよね
返事はいつでもいいから
でも、いい返事待ってる」
いや…返事は決まってるんだけど。。。
「…話変えようかっ!
そういや早手くんて
修原さんと幼なじみなんだよねっ!」
「…そうだけど」
「修原さんってキャプテンの事が
好きなんだよね?
いつもすーっごく仲よさそうに
いちゃいちゃしてるしっ!
早手くんは修原さんの事
どう思ってるの~?」
…意味わかんね
なんでお前にそんなこと言わないと
いけないわけ?
「てか修原さんは
クラスでも葉山くんとイチャついてるし
佐藤君ともイチャついてるし
男たらしなんじゃない?」
いやいやお前にそんな事
言われる筋合いないんですけど
「ねえ?早手くん!
もし早手くんが修原さんの事
好きなのであれば。。。
絶対あたしと付き合った方がいいよ?
あたし結構いろんな子から
修原さんに似てるって言われてるし
ねっ?いいんじゃない?」
やっぱ・・・・
コイツ水乃と全然似てない
顔も声も似てるって思ってたけど
水乃の声はもっと子供っぽいし
心もこの女に比べもんに
ならないくらい綺麗だ
似てるって思った俺が
まじでアホだった
「コーチっ!修原マネージャーがっ!!」
旅館に到着した時
女子が叫んでたのを
俺は聞き逃さなかった
アイツの名前が出た瞬間
体は反応する前に動いてた
「水乃になんかあったのか!?」
「えっと…お風呂場で倒れられてるのを
旅館の人が見つけてっ…
今さっき…部屋に運んだとのことでっ…」
やっぱ一人にしとくんじゃなかったっ
「神埼!待て!」
俺は走って向かおうとしたら
コーチに止められた
「お前は部屋に戻れ!
女バスのコーチに
修原の様子を見に行ってもらう
櫻井もついてるんだから
心配はいらな「っるせーよっ!!!!
最終日は男女交流いい日だろーがっ!
顧問なんかに
縛られてられっかっ!!!!!」
「神埼っ!!」
俺は顧問の言うことも聞かず
無我夢中に走って行った
「大丈夫ですよ。コーチ」
「…佐藤、櫻井」
「早手は水乃の保護者みたいな
存在なんです。変な間違いは
絶対犯しませんから」
「だって家の部屋が
10年以上隣同士でも
今まで何もなかったくらい
安全だもんね―っ?
コーチ、
今回は早手に任せてあげてください」
「…確かにお前らが言ってることは
正しいのかもな…」
「俺らが保証しますっ!」
「あの二人は大丈夫ですっ!」
