beautiful love ★ 俺様boyと天然girl






あたしと優希は藍川センパイの
言う通りに下に下りていった







やばいなあ…


今以上に
真っ黒な雲がこっちに近づいてきてるし







「やばっ!走ろうっ!!」







「なんだよっ!夕立かっ!?」



「キャーッ雨痛いっっ!!」




急に大きな音を立てて


雨が降りだしてきた




地面を叩きつけるような雨






そのせいで練習をしていた選手たちも


走って旅館まで降りていった



幸いトップは奥野センパイで
センパイも中間地点に近い距離で

引き返してきたから
頂上まで行った人はいない



頂上で待ってる女バスのマネージャーは

コーチの車で移動しているから

全員下に引き返した
























─────








屋根のある場所で
みんな集合した





みんな…びしょ濡れだあ…





そんなこと思ってるあたしも

大分ずぶ濡れだけど…



なんか…寒気がするんだけど

濡れちゃったからかな…









あ、早手もすっごい濡れてる
寒くないかな…?

水滴ボタボタ落ちてるし…





てか…兵藤さんと一緒に走ってなかったくせに

今は一緒にいるんだ…







兵藤さんには笑顔見せるんだ…











「体育館も今違う人達が使っているから

練習できる場所がないから


とりあえず朝の練習は中止だ





3時からは体育館を使えるから
3時までに服着替えて体温まっておくように!


風邪引かないようにな!

ではっ!解散!!」










ずぶ濡れのコーチも額を拭いながら
午後のスケジュールを話した







コーチの話が終わっても


二人でずっと喋ってる





何がそんなに楽しいんだろう



なんで早手は顔赤くなってんの








あたしのところには
来てくれないけど



兵藤さんのとこには行くんだね











さむ…


この雨で冷えちゃったかなあ…




「水乃?あんた大丈夫?
唇ちょっと震えてるわよ??」





だって寒いんだもん…


お風呂入りたいなあ…










「優希!水乃!
冷えてないか?大丈夫?」




「真澄こそ大丈夫なの?」







真澄があたし達を心配して

こちらにやってきてくれた








「水乃、なんか顔色悪いぞ…?」







真澄にも分かっちゃうのか

自分でもわかる…
たぶんあたし今ものすごく酷い顔してる







「……うん」









よぼよぼ足を一歩ずつ
踏み出して自分の部屋に帰っていった














「優希、水乃顔色悪くね?」





「あの子寝てないのよ。二日とも」





「はっ……なんで?」






「あのバカ幼なじみのせいよ」