beautiful love ★ 俺様boyと天然girl











てゆーか、体育館まで戻るの


かったりーんだけど








学校出るところまで行ってたのに



どうせならもっと早く
話あるって言っててほしかった








「…っあちー」













体育館に近づくごとに聞こえてくる


バッシュの音










一つの足音しか聞こえないということは

いるのは一人だけなんだろうな






やっぱ俺殴られる覚悟してたほうがいいよな



あんなことしたんだもんな



一応デートって形でも

二人の仲壊したのは事実だし…










つか、この蒸し暑いのに

体育館のドアくらい開けておけよ




屋内でも熱中症になるんだからよー








ガラッ!!











体育館を開けると


思った通り中には一人しかいなかった












ドアを開ける音と同時に

こちらの存在に気づいただろう





センパイがこちらを向いた









「…お疲れ様です」






軽く頭を下げて


相手の出方を見た








てか、センパイここ暑くないですかね?



ムシムシするんですけど…
















「ごめんな~呼び出したりしてっ

つーか暑いなっ!」






え?






いつもの笑顔でこちらに向かってくるセンパイ






なんで…そんな平然でいられるんですか…?











「なあ、昨日の映画どうだったよ?」






「………はっ!?」






「昨日偶然会ったよな
しかも同じ映画館で同じ時間帯で

見てるとは思わなかったな」






「はっ……はあ」







「あと、俺と水乃の待ち合わせ場所にも

すっげー偶然でお前もいたよなっ

観覧車までついてくるとは

思ってなかったけどなあー」











……バレてる







俺が映画館にいたこと







…公園でいたこと








ずっとついていってたこと……









………全部バレてる











「……その…観覧車の件は…


すいませんでした…」









俺が言えるのは今このことしかない…っ














「まあ、しゃあないよな

早手は水乃の家族みたいなもんだもんな


他の男と密室二人きりとか

ずっと一緒にいる幼なじみのお前からしたら

嫌だよな、俺も悪かったなっ!」










家族………幼なじみ……







「………幼なじみとしてじゃないです…」












俺はそんな気持ちで



あいつを見てるんじゃない…







「…え?」








俺は…水乃の事……っ








「男として……嫌でした」














トクン…










男として、俺はアイツを誰にも渡したくない





ここまで大切にしてきた分余計



















「…早手と水乃は昔から可愛い弟妹で



オモチャとか食べ物とか
一緒にいるときは欲しいって言ったものは

全部お前に譲ってきた



俺に甘えてきてくれんのが
可愛かったし、今もそうしていこうと思う





けど…譲れないものだってあるんだよな」









ドクン…










「…達也兄…っ」













「俺、水乃が好きだから…」

















わかってた言葉…









構えてた言葉…











だけど、本当の声を聞くと


胸がざわついてきた








もしアイツがセンパイを好きだって言ったら







俺の気持ちは…どこに行けばいいんだ










でも…
















「それが伝えたかった忘れ物だよっ!
さあ、六時半過ぎたしそろそろ出るか!



悪いな!遅くまで残らせてな!

あとちょっとで夏休みだし
頑張ろうぜっ!」











…センパイ

なんでそんなONとOFFの切り替えが
上手なんすか?










俺の気持ちはいいんですか?確かめないで





自分がアイツと付き合える
両思いになれるって思えるからですか…?






そうゆうところも……尊敬しますよ…










「さあ、帰る「達也兄っ!!!」









負けたくない…






渡したくない…













「水乃は渡さないっ!!

他の男にもっ!達也兄にも!」













誰にも渡したくない

アイツの笑顔…誰にも捕られたくない…