「ま、まじで!?」 水沢君は下を向いていた顔を、いっきにパッと上に上げて、私の方を見た。 「本当だよな?夢か??」 ほっぺたをつねる水沢君。 それが面白くて、思わず笑ってしまった。 「ううん。本当だよ。私も水沢君ともっと話したい。」 そう言うと、ふんわりと抱きしめられた。 「ありがとう。岸田さん!」 「えっ!ちょっ......!」 抱きしめられた私の顔は、ゆでだこみたいに真っ赤っか。 「顔、赤いよ?かわいー!」 「か、からかわないでよっ!」