校門には人だかり。

それも女子ばっかり…

8時まであと2分なのに…

って、私には全く関係ない!
はやく校門を通過しなければ!

「うぅ…」

女子と女子の間を体をよじらせながら
抜けていく

後少し…!

と、思った時に右手を誰かに引かれた。

「あっ…!」

倒れそうになったけど
周りの女子のおかげでなんとか耐えた。

でも、右手は引かれたまま。

振りほどこうと腕を振り回してもダメ。

「だ、だれ…?」

振り返ると知らない人がたっていた。