「奈津子、今日どうしたの?元気ないけど?」
柚葉が心配そうにわたしの顔をのぞきこむ。
柚葉になら、言っても信じてもらえるかな…?
わたしは柚葉には全てを喋ることにした。
――――――――――――
「だーかーらー、お前は今日から俺の奴隷だって言ってんの」
「はぁ?ってか、どうして?」
「だって、お前俺に借り一つだろ?」
「いや、だからってなにも奴隷じゃなくても良いじゃん!」
「誰が迷子のお前を助けてあげたり、お前の遅刻も取り消してあげたんですかー?」
「そ、それは…」
「それに、俺知ってるから。お前が 」
「……」
それを聞いてわたしはもう黙るしかなくなったんだ。